
わかりやすく説明してほしいです。
このようなご要望にお応えします。
あなたは「純資産」をちゃんと理解していますか?
また、「純資産」と「自己資本」の違いを人に説明できますか?
この2つの言葉について、何となくイメージはできるものの、それぞれの定義や違いを詳しく知らない人も多いのではないでしょうか?
この記事では、
- 純資産とは何か
- 純資産と自己資本の違い
以上について解説します。

日本株をはじめ、いろんな投資商品に少額投資しており、株式投資歴は15年以上になります。
純資産の中身については、あまり深く掘り下げると、記事が長くなってしまい、読者の方の頭がパンパンになると思います。
なので、説明を重要部分に絞り、わかりやすさを優先しました。
短時間でスッキリ頭に入る内容となっておりますので、ぜひ最後までお読みください。
目次
純資産とは?
純資産とは、企業が保有するすべての資産、いわゆる総資産から負債(借金など)を差し引いて残った資産のことです。
その企業の純粋な資産であり、誰かに返す必要がありません。
計算式で表すと以下のようになります。
純資産の主な構成要素は以下の2つです。
純資産の主な構成要素2つ
- 株主からの出資金
- これまで稼いだ利益の累積額
ちなみに、下図のとおり、企業の財政状態を表した貸借対照表において、総資産は左側に、負債は右側上部に、純資産は右側下部に表記されます。
この記事では貸借対照表の詳細については触れません。
参考程度にご覧ください。
純資産と自己資本の違い
純資産と自己資本は同じ意味として使われることもありますが、厳密には定義が異なります。
貸借対照表の「純資産の部」を表した以下の図をご覧ください。
ざっくり用語解説
その他の包括利益累計額:資産や負債の含み益・含み損の累計額。
非支配株主持分:子会社の資本のうち、親会社(支配株主)以外の株主(非支配株主)が所有する部分。
上図のように自己資本とは「株主資本」と「その他の包括利益累計額」を合計したものです。
「新株予約権」と「非支配株主持分」は自己資本に含まれません。
なので、『純資産から「新株予約権」と「非支配株主持分」を除いた額が自己資本』と言い換えることもできます。
計算式で表すと以下のようになります。
または
自己資本 = 純資産 - (新株予約権 + 非支配株主持分)
つまり、自己資本は純資産の一部というわけです。
まとめ
最後に記事の内容をおさらいしましょう。
純資産とは
総資産から負債を差し引いて残った資産のこと。
純資産の計算式
純資産 = 総資産 - 負債
純資産と自己資本の違い
自己資本とは「株主資本」と「その他の包括利益累計額」を合計したもので、純資産の一部分。
自己資本の計算式
自己資本 = 株主資本 + その他の包括利益累計額
または
自己資本 = 純資産 - (新株予約権 + 非支配株主持分)

この記事が皆様のお役に立てば幸いです。
よろしければシェアをお願いいたします!