【売買サイン】騰落レシオとは?計算方法や目安などをわかりやすく解説

【買われ過ぎ?or売られ過ぎ?】騰落レシオ(計算方法や目安などについての解説)

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【買われ過ぎ?or売られ過ぎ?】騰落レシオ(計算方法や目安などについての解説)

株式市況を解説する記事や動画などで「騰落レシオ」という言葉を見聞きすることがあります。
でも、それがどういったものなのか知りません。わかりやすく教えてほしいです。

このような疑問・要望をお持ちの方に向けて、本記事では市況分析に使われる「騰落レシオ」についてわかりやすく解説いたします。

よいすけ
どうも、小口投資家のよいすけと申します。
日本株をはじめ、いろんな投資商品に少額投資しております。
今回は騰落レシオについて、その概要や計算方法、数値の目安のほか、活用する際の注意点などを解説いたします。
市場の状況を捉えるために役立つ知識ですので、どうぞ最後までお読みください。

騰落レシオとは?

騰落レシオの計算方法と要点

騰落レシオとは、ある一定期間における値上がり銘柄数と値下がり銘柄数の比率によって、相場の「買われ過ぎ」「売られ過ぎ」を判断する指標のことです。

レシオ(ratio)は「比率」や「割合」という意味の単語です。
「騰(値上がり銘柄数)」と「落(値下り銘柄数」の「レシオ(比率)」なので騰落レシオと呼ぶわけですね。

日本株においては東証一部の全銘柄を対象とした騰落レシオが一般的です。

では、計算方法や目安、注意点などについて順に詳しく見ていきましょう。

騰落レシオの計算方法

騰落レシオは値上がり銘柄数を値下がり銘柄数で割って求めます
なお、前日比変わらずの銘柄は数に含めません。
以下が計算式です。

値上がり銘柄数 ÷ 値下がり銘柄数 × 100

最後に100を掛けてパーセンテージにします。

集計期間について

市況分析において、値上がり・値下がり銘柄数を1日分だけ集計して算出した騰落レシオが使われることはほとんどありません。なぜなら、値上がり・値下がり銘柄数は日によって大きく変動するので、1日分だけでは市場の大きな流れを読むことが難しいからです。
従って、ある一定期間の値上がり・値下がり銘柄数の合計が基になります。

一般的な集計期間(営業日ベース)には5日、6日、10日、15日、25日などいくつかありますが、最もよく使われるのは25日です(「25日騰落レシオ」と呼ばれることがあります)

集計期間が短期になるほど鋭敏にサインが出る反面、いわゆるダマシも多くなってしまいます。
そういった点で25日間というのは直近の市場の流れを反映しつつ比較的ダマシも少ない、いい塩梅の期間と言えるのかもしれません。

騰落レシオの目安

一般的に騰落レシオは120%を超えると買われ過ぎ、70%を割ると売られ過ぎと判断されます。

騰落レシオの「買われ過ぎ」「売られ過ぎ」の基準は人によって若干異なりますが、上述の120%と70%が基準とされることが多いようです。
また「買われ過ぎ・売られ過ぎ」のほか、「高値圏・安値圏」「過熱・割安」など、使われる言葉によるニュアンスの違いもあるので、解釈する際には注意しましょう。

騰落レシオの具体例

一例として、ある一定期間の東証一部の騰落レシオを計算してみましょう。
日付や値上がり・値下り銘柄数は架空のものです。

直近25営業日の騰落銘柄数(例)
日付 値上がり銘柄数 値下がり銘柄数
xx月x1日 1,083 1,025
xx月x2日 1,077 1,040
xx月x3日 1,028 1,086
xx月x4日 1,265 881
xx月x7日 1,633 660
~ 途中省略 ~
xx月x4日 711 1,473
xx月x5日 899 1,196
合計 23,801 30,460

上の表では、xx月x1日から翌月のxx月x5日までの値上がり銘柄数の合計は23,801、一方で値下がり銘柄数の合計は30,460となっています。
この値上がり銘柄数「23,801」を値下がり銘柄数「30,460」で割り、最後に100を掛けてパーセンテージにします。

23,801 ÷ 30,460 × 100 = 78.14(%)

こうして算出された「78.14%」がxx月x5日取引終了時点における東証一部の25日騰落レシオです。
「78.14%」は特別に売られ過ぎているというほどではありませんが、割安感が出ている銘柄も少なくない、といった感じでしょうか。

騰落レシオの注意点(トレンド相場には不向き)

騰落レシオのように「買われ過ぎ」「売られ過ぎ」を示すオシレーター系の指標はレンジ相場(ボックス相場)では有効ですが、トレンド相場ではダマシの発生が多いため、あまり信用できません
上昇or下降トレンド中の使用は参考程度にとどめておきましょう。

とは言うものの、現在の相場がレンジ相場なのか、それともトレンド相場なのかを判断することは簡単ではありません。
仮に判断できたとしても、直後に相場の転換が起きる可能性もあります。
買われ過ぎのサインが出ていたが、そのあたりが上昇トレンドの始まりだった、ということもありうるのです。

騰落レシオを活用する際は、このような注意点があることを念頭に置いておきましょう。

騰落レシオはどこで見れる?

騰落レシオのデータは証券会社のサイトやアプリのほか、投資に関する様々なサイトやブログで確認することができます。
その中でも私は以下の2つのサイトが比較的見やすいと思います。

1つ目は「モーニングスター」です。
集計期間は明記されていませんが、数値を確認すると25日騰落レシオのようです。

モーニングスター

2つ目は「nikkei225jp.com」です。
25日騰落レシオだけでなく、15日、10日、6日騰落レシオを確認することができます。
また、騰落レシオと日経平均の比較チャートも掲載されています。

nikkei225jp.com

まとめ

最後に記事の内容をおさらいしましょう。

騰落レシオとは
・ある一定期間における値上がり銘柄数と値下がり銘柄数の比率によって、相場の「買われ過ぎ」「売られ過ぎ」を判断する指標のこと

騰落レシオの計算式

値上がり銘柄数 ÷ 値下がり銘柄数 × 100

集計期間は25日(25日騰落レシオ)がよく使われる

数値が120%を超えると買われ過ぎ、70%を割ると売られ過ぎ

レンジ相場(ボックス相場)向きの指標で、トレンド相場には不向き

「モーニングスター」や「nikkei225jp.com」などで確認できる

よいすけ
以上「騰落レシオ」について解説いたしました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
この記事が皆様のお役に立てば幸いです。
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